給湯室のOLレベルの話題

声を大にしては話せない。できれば墓場までもってきたい。

「クロサワさんは悪人です。」

 「皆、卑しい欲張りばかり。井伏さんは悪人です」
 
 これは太宰が心中前、最後に居た部屋に残された遺書に書かれていた文言である。
井伏さんとは小説家、井伏鱒二のことで、太宰治の師でもある人物でだった。
当時、関係者やファンはこの残された最期の言葉の意味を必死に推測したそうだが、その真相は解明されず、すべては太宰本人のみ知るものとなった。
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……最近日記を書き切ることができない。

結論として 私この謎には『勧酒(于武陵)』の訳を井伏鱒二がした際の一文、「サヨナラダケガ人生ダ」が、少し、関係しているような気がしてならないのだ。