福島に愛はない
激しい揺れ、電気が消え、冷蔵庫上にあったレンジが落ちて破壊された音が響いた。
レンジの落下でフローリングが割れ、ささくれ立った板が自分の心を表しているようだった。
首都圏から福島に来て1年が過ぎた。
10年前アパートで味わった孤独が利子をつけて帰ってきたようだった。
福島に来た時に言われた「福島って住みやすいでしょ」という言葉にんなわけねーだろ糞がと思っていながら「ははっ そっすね」と返した自分にドロップキックしたい。
福島に愛はない ドブ&ピース あたたかな真綿でゆっくり絞められこのまま冷たくなっていくのだろう。
お題「#この1年の変化 」